【投資の第一歩】株式相場の見方・勉強法その2 ~情報収集の仕方を学ぶ~
こんにちは。ぼんでぃ(@bondy_trader)です。
今回は番外編で、マーケット情報の取り方をやっていきたいと思います。
マーケット情報にはどんなものがある?
マーケット情報と一口に言っても、いくつか種類があるんですよね。
かいつまんであげてみると・・
- 株価や経済指標
- 決算情報や、ニュース、ステートメント等
- 新聞・レポート
などなど、多岐に渡ります。
どこでそれらのデータを収集するのか
お勧めのデータ元もあげていきます。
Bloomberg、ロイターでは、政治、経済、株式相場に関するニュースを中心に取り上げています。
非常に速報性が高く、ほとんどの機関投資家はBloombergを中心に情報収集しています。
Bloombergやロイターはホームページを利用している人が多いんですが、実はマーケット情報収集専用端末を提供しているベンダーでもあります。
僕も会社では通常のWindows端末の隣にBloomberg端末とロイター端末も置いてあり、合わせると6枚のモニターがデスクに置いてあります。
いわゆる機関投資家のトレーダーのイメージのアレですね笑重要度の高いニュースは網羅的に掲載されているので毎日チェックして欲しいなと思います。
できれば重要度が高そうな記事は全て目を通してもらいたいんですが、特に【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュースはマーケットで重要な話題がサマライズされてるので、時間がない人にはお勧めです。
最低限これくらいは知っといて欲しいってレベルのニュースが厳選されてます。
Investing.comはリアルタイムで株価指数や経済指標を見たり、チャートを確認することができます。
ホームページとアプリがあるんですが、アプリのほうが使い勝手がいいと思います。
※私はiphoneユーザーなんですが、Androidでも同様のアプリがあるのかどうかは確認が取れてません。
僕たちの場合は法人契約で携帯や自宅PCでもBloombergが使えるので利用することはあんまりないですが、僕がBloombergの使用を禁止された場合Investing.comと各社ホームページで代用すると思います。
証券会社で取引がある方は、証券会社のアプリでも代用できます。
証券会社が発行しているマーケットレポート
レポートは機関投資家やアナリストがどういうロジックで相場を見ているか学ぶのに非常に有効です。
特にマーケット感の素地がない人はここを重視してください。
将来の相場の方向感に対して自分なりの意見を持つためには、いわゆるコンセンサスがどういう形で形成されているのか(大衆はどう見てるのか)をまずは知って、点と点の繋がり方を学ぶ事が肝要です。
慣れてからはコンセンサスを前提に、コンセンサスに乗ったり、反対意見を持つ事で、自分がどこにベットしていくかを考えるようになれればベストです。
また、レポートは重要なテーマに関して纏められている事が多いので、自分で情報収集するより効率的です。
このブログでも政治や経済の情報で重要なテーマについては発信していくつもりなので、利用してもらえたらと思います。
僕が読んだ個人投資家向けのレポートでわかりやすいなと思ったのは日興アセットマネジメントさんのラクヨミですね。
マーケット初心者でもわかりやすい平易な文章で書いてあって、A4一枚程度のボリュームなので短くて読みやすいです。
ピクテさんのマーケットレポートもわかりやすいと思います。記事若干長いので時間があるときにでも読んでください。
ここに挙げたのは一例で、世の中にはレポートで溢れかえっています。
実は僕も対外的にレポートを作成していたりします笑
初めてマーケットに参加する方達は、上記にあげたようなマーケットレポートを数ヶ月分読みまくれば直近の経済の動き方はなんとなく掴めるはずです。
あとは取る情報を増やしてみたり、気になることを深掘りしてみたりしていけばいいと思います。
ひとまず上記であげた3種類の情報を使いこなせれば最低限の情報は収集できると思います。
より高いレベルでマーケットを知りたい方向けの記事はまたそのうち書こうと思ってます。
日経新聞は本当に必要なのか
結論から言うと読みたい人は読めばいいと僕は思っています。
新入社員あるあるで、日経新聞取れ、読めって言われたりするんですよね。
友人の話を聞いていると、朝刊の内容をサマライズして毎朝報告させられてる奴とかいました。
日経新聞は株式相場に特化した情報が出ているわけでないので、一人の社会人として社会の常識を養うという目的を持って読む分にはいいと思うんですが、マーケット観を養うために読もうと思うと速報性が低かったり、バイアスが強くかかっていたり、ボリュームが多すぎて取捨選択が難しかったりと、弱点が多い媒体だと思います。
もちろん読むなと言っているわけではなくて、マーケット観を養う点においてクリティカルじゃないというだけです。
限られた時間で勉強をしようと思うと、取捨選択は必要ですからね。
仕事柄アナリストやストラテジストと呼ばれる人が周りにもいますが、情報収集を生業としてる人は大抵読んでますし、僕も電子版は契約していて必要に応じて参照しています。
注意点
他の人が書いたレポートや記事(新聞を含む)を読み込むことをお勧めしましたが、お伝えしておかなければいけない事があります。
それら媒体は全て筆者のバイアスがかかってるっていう点です。
例えばFOMCのステートメント(アメリカで発表される金融政策のサマリーくらいに捉えておいてください)が今日の明け方に公表されています。
英語で記述された原文がインターネット上にアップロードされるんですが、これを日経新聞のライターや、証券会社のアナリスト達が読み込んで、独自の解釈をした上で記事を作成します。
一旦他者のフィルターを通してあなたの元に情報が届いているんですよね。
実はその解釈が正しく無いということも往々にしてあるので、その点を忘れないでいてください、ということです。
いつかレベルが上がってきた時は、自分で生のデータや生の情報を取得し、自分なりの解釈を行なって自分のビューを作っていって欲しいと思います。
もちろん、情報全てが日本語ではない(というよりむしろ英語の方が多い)ので、簡単に取り組める事ではないのかも知れませんが。
最後に
今回はどこから情報を取ればいいかを中心に書きました。実際それさえわかれば自習できちゃう人の方が多いと思ったので。
集中して勉強するより、コツコツ積み重ねていく方が大切な世界なので、めげずに頑張ってください。
また、やってみないことにはわからないこともわからないと思うのでとりあえず挑戦してみてください。
継続していれば気付いた頃に、自分の説明に説得力がついているはずです!
僕自身も皆さんの一助になれるような記事を作るよう心がけますので、もしリクエストがあったら教えてくださいね。
第3回は事象の繋がりについて書いていきます。
ではでは。
【投資の第一歩】株式相場の見方・勉強法その1 ~主要国の現状を把握する~
こんにちは。ぼんでぃです。
株式相場(マーケットの勉強法を全4回に渡って紹介していきたいと思っています。
以下のような人に読んでもらいたいと思ってます。
- ズブズブの素人だけど投資をしてみたい
- 相場について勉強したいけど勉強の仕方すらわからない
- 金融機関に入社したのに相場の事を知らない
また、この勉強法の最終到達地点は
「未来の相場動向が自分なりに仮説を建てられる」
です。
投資を行うにも、クライアントに相場の説明をするにも、過去から現在、そして未来の相場動向について仮説を建ててアウトプットができるレベルが要求されます。
チャートだけ見てテクニカル的な手法で投資を行っている人も少なからずいらっしゃいますが、このブログで目指す資産形成という観点で見るとあまり向いていません。
超短期の相場を当てる事は非常に難しいですが、中長期的な相場を予想する事は不可能ではなく、自分の投資判断の材料にしていって欲しいなと思います。
やる気がある人は多いけど、株式相場の勉強って何からやればいいのかわかりにくい
僕は前職で、新人さん向けに株式相場に関する研修をよく行っていました。
その時によく受けた質問が、
マーケット(株式相場のこと)の勉強って何からやればいいんですか?
ですね。確かに入社してすぐ、マーケットの勉強しろって言われても何から手を就けていいかさっぱりわからないと思います。
僕が新人だった頃は、通り一遍の説明を受けた後、いきなりクライアントを持たされて外に追い出された上に、先輩・上司にアドバイスを乞えるような雰囲気でもなかったため、非常に追い込まれた記憶があります笑
邦銀リテールや証券会社でも画期的な勉強法は見受けられず、大学の同期や友人にヒアリングしてみても、コミュニティによって指導方法がまちまちでした。毎日株価指数だけをひたすらメモし続けるノートを作らされたり、毎朝日経新聞の読み合わせしたり(コメントが必須らしい)、非効率的かつ主体性がなさそうな手法ばかりでした。
少しだけ人より相場に詳しくなったぼんでぃが新入社員だったらどう勉強するか、必死に考えてみました笑
また、僕が挑戦した方法も踏まえて書いていこうと思います。
いきなり相場は語れるようにならない
ある程度、相場の予想を建ててアウトプットできるようになるにはいくつかのステップを踏む必要があると考えています。
- 相場に強いインパクトを与える主要国の現状を把握している(政治的・株価・為替のレンジ等)
- 今後起こる・起こりうるイベントが相場に対してどのような影響を与えるか、論理的に捉えられる
- シナリオのコンセンサスがどこにあるのか、漏れなく把握できている
- 上記を踏まえて、相場を予想することができる
大きく分けてこの4つの要素が必要になると考えています
今回はひとまず、1の「各国の現状を知っている」を解説して終わろうと思います。
主要国の現状を知っているとはどういう状況を指すのか
全体の工程において、ここの重要度が一番高いと思います。世の中に無数に散らばっている情報を取捨選択し、漏れなくインプットするという作業が慣れるまで非常に時間がかかります。
また、終わりのない作業なので、明確なゴールもなく、モチベーションも下がりやすいので自分自身で線引きをしてしまう事がお勧めです。
重要:オーストラリア、ブラジル、インド、トルコ
重要エリアは最重要エリアに間接的に影響を与えたり、商品によっては重要エリアに投資しているものあるので、余裕が出てきたらウォッチするようにしてほしいといったところです。
マーケットにインパクトを与え、投資信託等でも投資対象になりやすい地域は最重要にあげたエリアです。
最重要にあげた4つの国(地域)の株価や政治動向を把握し、相場全体がどういう風に動いているかの感覚を身に着ける事がはじめの一歩になります。
今日の日経平均株価の終値は21,351.08円ですが、この値段が直近の数値から見て高いか低いかわかりますか?
相場に縁がなかった人は想像もつかないと思います。
まず初めに行ってほしい事は
主要国の株価指数を最低でも直近1年分程度はエクセル等でまとめ、推移を俯瞰する
過去のデータを時系列で取りたい場合、
等と検索すると簡単に出てきます。
※ヒストリカルデータとは過去の連続したデータのことです。
この作業を行うのに、一生懸命毎日ノートを作っている人が散見されますが、修正、計算、グラフ作成等が容易に行えるエクセルの利用をお勧めします。どうしても手元に残したいのであれば、A3のノートを買って打ち出したものを貼り付けるくらいでいいと思います。
また、代表的な指標は簡単にまとめておきましたので参考程度に使ってみてください。
Yahoo!ファイナンスあたりで検索してもらえれば、すぐに値は出てきます。
また、経済指標(GDPやCPI等)も相場を検証する上で非常に重要なファクターになるんですが、一度に詰め込みすぎると萎えてしまうと思うので一旦ここまでにしましょう。
次回はマーケット情報の取り方を解説します!
【株式投資】テーマ株とは?関連銘柄・テーマ株の探し方と初心者向けの注意点
テーマ株とは?あるテーマに関連する銘柄群のこと
テーマ株とは、特定のイベント・政策・話題性などによって、業績に影響を与えそうと予想される銘柄群のこと。
テーマに毎に関連付けられ〇〇関連銘柄などと呼ばれる事もある。
新たなキーワードが登場するたびにテーマ株も入れ替わり、近年であれば、オリンピック関連・5G関連・キャッシュレス決済関連などが挙げられます。
ちなみに明確な定義があるわけではなく、直接的にテーマに沿った事業を行っている企業から、なんとなく関連しそうかな?という程度の企業まで幅広く括られる場合もあります。
テーマ株の特徴は?テーマを見ると何が分かる?
テーマ株の特徴は値動き幅の拡大、値動きの連動性という2点が大きな特徴として挙げられます。
テーマ株は値幅が拡大し、急騰しやすい?
テーマ株として一度注目された銘柄は、ある程度時間が経ち人気が落ち着くまで、値動きが激しくなる傾向にあります。
特に低時価総額で普段売買が少ない銘柄においては顕著に見られる傾向です。
逆に普段から注目されている超大型株なども値幅を拡大する場合がありますが、そのような時はテーマ自体の注目度が非常に高いと捉えることもできますね。
例えば2016年、ポケモンがテーマとなりポケモノミクスとまで呼ばれた大相場の事例を出してみます。
ポケモンGOアプリが公開された2016年7月6日、任天堂(7974)の株価は1万5000円を下回っていました。
しかし、ひとたびポケモン関連銘柄の筆頭と世間に認識されると、世界的な知名度を誇る大型株にも関わらず、連日急騰しわずか2週間程で3万円を超え、一時2倍以上の値を付けるまでに値幅を拡大するという結果になったのです。
またポケモン関連の小型株としては、例えばサノヤスHD(7022)が挙げられます。
サノヤスHDは子会社が「ポケモンEXPOジム」を運営していることからポケモン関連として注目され、160円前後だった株価が一時865円を付け、5倍以上の大暴騰となりました。
他にも、マクドナルド(2702)はポケモンGOのポケストップが配信開始と同時に全店に導入されていたことから関連銘柄入り。
ポケモングッズを扱っているハピネット(7552)、スマホのモバイルバッテリーを扱うHamee(3134)なども関連銘柄として一時加熱した場面がありました。
このように、一つのテーマの発生によって様々な思惑からテーマ株・関連銘柄と認知されると一気に値幅が拡大することは良くある光景と言えそうです。
テーマ株は連動して動く?
同じテーマの関連銘柄として認知されると、複数銘柄が一定期間連動するような値動きを見せる場合があります。
例えば上記のポケモン関連のテーマ株で言うならば、大本命の任天堂が急騰すると、すかさず関連のサノヤスHDが急騰、すると、さらに関連性の薄そうな次点の銘柄、そしてその次…と続々と後を追い連動するような動きが生じやすくなります。
逆に、上げるばかりでなく下げる場合にも同じことが言えますので、テーマ株を売買するのであれば、必ず関連をまとめて監視することが重要です。
テーマ株に参戦・売買するには?注意点も
値幅の拡大が魅力的なテーマ株ですが、実際に売買するのであれ注意も必要です。
以下に注意すべきポイントをまとめます。
急騰するなら急落するかも?落ち着いて売買しよう。
お伝えしたように、新鮮なテーマ株は上手く波に乗ることが出来れば大儲けを狙うことも可能です。しかし、急上昇するということは急降下もしやすくなっている可能性があることを忘れてはいけません。
新たなテーマが発生して盛り上がっていても、初動は初押しを待つのがおすすめです。
初心者のうちに意識しておきたい初動の初押しについてまとめた記事が↓です。合わせて読んでみて下さい。
中身のない上昇が起こりえる。なぜ関連銘柄とされているのかチェックしよう。
冒頭でお伝えしたように、テーマ株には明確な定義があるわけではありません。
ポケモンで言うならば、ポケモンジム運営やグッズ販売であれば、確かに誰が見てポケモン関連と思うかも知れません。
では、ポケモンGOは外に出る必要があるから運動靴メーカーは?と聞かれたら、もしかしたら意見は割れるのではないでしょうか?
このように、テーマ株が人気化するとある種の連想ゲームのような事態が発生する場合があります。
特にツイッターなどのSNSにおいて良くある事象で、さすがにそれはないだろうと思えるような銘柄が関連銘柄として拡散されていることあるため、情報を鵜呑みにせず必ずご自身で考えてから売買することをおすすめします。
見当違いな情報で株価が吊り上がってしまうことも小型株においては良くあることで、間違いに気付いたころは全戻しかもしれません(泣)
テーマ性のある投資信託には要注意
個別株の話からは逸れてしまいますが、投資信託について。
さすがにポケモンに特化した投資信託を見たことはありませんが、長期的に続くて株式テーマが存在する場合、それに合わせて投資信託も発売される場合があります。
例えば5Gやサイバーセキュリティーなど、国策に絡むようなテーマに多いイメージです。
はっきり言ってしまうと、僕の考えではこれらのテーマに沿った投資信託を買う価値が見出せません。
あくまで個人の意見ではありますが。
手数料が高いこと。
新規設定されるのがある程度テーマが盛り上がった後である可能性があること。
投資信託を活用して関連銘柄に集中投資したいなら、そもそも個別株を買えばいいのではないか。
ということなどが理由です。
投資信託についての注意点などはプロであるぼんでぃ君が以下記事を随時更新しております。(笑)
テーマ株の探し方
どのようなテーマ株があるのか、タイムリーな情報を探したい方には以下のサイトがおすすめです。
以下のように、人気テーマをランキング形式で紹介してくれています。
個別銘柄のページへ飛ぶことも出来るので新しい銘柄を探す場合には使いやすいと思います。
こちらも、ランキング形式や一覧形式、また急上昇のテーマについても探すことが出来ますのでチェックしてみて下さい。
こちらは、2019年6月時点でテーマを細かく1108分類し掲載、テクニカル分析も合わせてリンク先で紹介してくれるのでおすすめです。
まとめ
テーマ株とは、特定のイベント・政策・話題性などによって、業績に影響を与えそうと予想される銘柄群のこと。
値動きが激しくなる傾向にある。
関連銘柄は連動した動きをしやすくなる。リスト化しておくのがおすすめ!
急騰があれば急落もあるので注意しよう。
全く関係なくても関連銘柄と煽られる可能性があるので注意しよう。
テーマ性のある投資信託はおすすめできない。
注意点を押さえつつ株価情報サイトで情報収集してみよう。
本日はおしまいです。おつかれさまでした。
テーマ株のような値動きの激しい株は、ある程度経験を積んでからの売買が安心だね!
【節税】医療費控除を活用しよう!医療費を払いすぎたら還付金がもらえるかも?
医療費控除を活用しよう!サラリーマンでも簡単!
医療費控除は、一般的なサラリーマンでも簡単に出来る所得控除の一つで、条件を満たしていれば確定申告するだけで税金が返ってくるというお得なお話です。
それなりに病院に通ったり、医療費にある程度お金が掛かってしまった人は、申告することで払いすぎた税金の還付を受けられる可能性があります。
また2017年度以降は申請の準備が大幅に楽になっているため、
これまで、もらえる金額に手間が見合わないと申告を見送っていた人でも検討の価値がありそうです。
そして2017年以降、従来の医療費控除に代わりに、より控除を受ける条件がゆるいセルフメディケーション税制という制度も利用可能になっています。
従来の医療費控除とセルフメディケーション税制は、年間でどちらか一つを選択して申請できる制度ですので、みなさんの状況に応じてお得になる方を選んで活用しましょう。
本記事では、まず従来の医療費控除についてまとめていきます。
セルフメディケーション税制については別記事でご紹介します。
医療費控除とは?
医療費控除とは、年間(1月~12月)で被保険者本人や生計を共にする家族のための医療費支払いが10万円を超えた場合に、確定申告をすることで超過分を所得から控除できるという制度のことです。
※所得200万円以下の方は所得金額の5%を超えた分。
例えばサラリーマンの場合は、月々の給与所得から天引きで会社が代わりに納めてくれています。
医療費にかかる費用が高くなってしまっている方は、申告さえすれば天引きされている税金の一部を還付して優遇してくれるということですね。
10万円を超えると聞くと多く感じられるかも知れませんが、家族全員合わせればみなさんも意外と届いているのかも?
僕の場合は喘息などの持病もあり、一人で届いてしまいますが…。
また、歯医者さんなどの医療費も一般的な範囲であれば適用されますので、一回一回の額は小さくても年間で見ると意外とバカになりません。
ちなみに一家族分をまとめて申告する場合は一人が代表として控除を受けられます。
この場合は所得が一番高い人が控除を受けるのが最も効果的です。
年に一度の申告なので忘れてしまいがちですが、もらえるものはしっかり貰うために覚えておきたいですね。
医療費控除の金額計算方法
医療費控除の金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。
(実際に支払った医療費の合計額-(1)の金額)-(2)の金額
(1) 保険金などで補填される金額
(例) 生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など
(注) 保険金などで補填される金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても他の医療費からは差し引きません。
(2) 10万円
(注) その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額
出典 : 国税庁HP
文字ばかりだとわかりにくいですよね…
ご参考までに、簡単に計算式を表してみました。こちらです↓
※保険金などで補填される金額については差し引かれます。
図にしてみると難しいことはありませんでしたね。(笑)
この式の通り、年間の医療費が高ければ高いほど、控除の効果も大きくなります。
医療費が高いという状態は嬉しいことではありませんが、せめて少しでも税金は低くおさえたいですね。
ちなみに最高200万円分まで控除することが出来ます。
医療費控除の対象になる費用は?
医療費控除の対象になる医療費について、代表的な例をご紹介します。
病院での治療以外にも出産に掛かる費用や通院のための交通費なども適用される場合があります。
この表のように医療費控除の対象は多岐にわたり、基準も個別事情に対応するため一部あいまいな部分もあります。
更に詳細を知りたい場合や、個別状況による部分などは、やはり税務署で相談していただくのが一番確実です。
また国税庁のホームページも参考になりますのでご活用ください。
どのような費用が医療控除の対象になるのか、なんとなくイメージは掴んで頂けたとは思います。
主に美容や予防・健康促進を目的とした費用は控除対象になっておらず、医学的に治療の必要がある場合には控除になりやすいと考えておくと良さそうです。
医療費控除を受けるために必要な準備
期限の決まっている確定申告ですので、ギリギリになって慌てないよう早めに準備しておきましょう。
確定申告のために用意するものは以下の通りです。
- 源泉徴収票(サラリーマンなどで給与所得のある方)
- 医療費控除の明細書(2017年分より医療費の領収書は提出不要に!)
- その他必要に応じて交通費などは領収書もしくは支払明細を用意
- おむつ使用証明書(必要な場合のみ)
源泉徴収票は勤務先から、医療費控除の明細は税務署もしくは国税庁HPから入手可能です。
また、おむつ使用証明書については医師の診断のもと発行してもらえればOKです。
特に交通費などの費用を控除に充てたい場合は、各自で支払い明細などの準備が必要になります。
特に交通費などはしっかり証明できるように管理をしておかないと認めてもらう事が難しくなりますのでご注意ください。
まとめ
医療費控除はサラリーマンでも出来る所得控除の一つ。
この代わりにセルフメディケーション税制を選ぶことも出来る。
医療費が年間10万円or所得の5%を超過した場合に所得控除が可能。
本人だけでなく、生計を共にする家族のための医療費も対象になる。
この場合は家族の中で最も所得が多い人が代表で控除を受けると効果が高い。
治療目的でない医療費は場合は医療控除の対象になっていない場合が多い。(税務署や国税庁HPなどで都度確認すべし)
確定申告に向けて日頃から気に留める。
自己管理が必要な支出(交通費など)も忘れない。
医療費控除については以上となります。
税金の還付は、ノーリスクで確実に効果を得られる資産形成手段です。
慣れないうちは面倒ですし、ついほったらかしてしまう気持ちもよくわかりますが。(笑)
数ある節税・節約のうち興味の出たものから少しずつ始めるのでもいいかも知れません。
資産形成のために、まずは初めの一歩を踏み出すことが大切です。
一緒に頑張っていきましょう。
では本日はこのあたりで。
おつかれさまでした~
【節税】セルフメディケーション税制を活用しよう!ドラッグストアで1万2千円~
セルフメディケーション税制を活用しよう! 医療費控除の簡単版?
セルフメディケーション税制は、従来の医療費控除の特例として導入された新制度です。
従来の医療費控除では、医療費が年間10万円を超える場合に申請し控除を受けることが出来ます。
しかし10万円の医療費となると、例え家族全員分が対象になるとはいえ健康な家庭ではなかなか活用しにくい場合もあると思います。
しかし、このセルフメディケーション税制という新制度を活用すれば、特定の医薬品にかかる年間の対象費用が1万2千円を超えた場合に所得控除を申請することが出来るんです。
10万円と1万2千円では大きな違いですよね。
さっそくセルフメディケーション税制について詳しく見ていきましょう。
従来の医療費控除についても合わせてご確認ください↓
セルフメディケーション税制の対象者は?
セルフメディケーション税制の対象者として適用を受けるために特別な条件が以下の2つです。
- 健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行っている個人であること。
- 自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族に係る一定のスイッチOTC医薬品の購入の対価を支払った場合において、その年中に支払ったその対価の額の合計額が1万2千円を超えること。
※参考 : 厚生労働省HP
健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組とは?
具体例を以下に挙げておきます。
- 予防接種(インフルエンザや定期予防接種)
- 市町村等で実施されるガン検診
- 勤務先等で実施される定期健康診断や人間ドック等
- 特定健康診断(メタボ検診)や特定保健指導
例えばサラリーマンの方であれば、毎年会社で行われるような定期健診を受け、その結果通知表を提出すれば問題ありません。
一定のスイッチOTC医薬品とは?
厚生労働大臣と財務大臣の協議により定められている一般用医薬品等のことで、もともと医師の処方が必要だった医薬品をドラッグストアや薬局でも購入できるようになった医薬品のことです。
風邪薬や胃腸薬、花粉症の薬など幅広い医薬品が対象になっているため、皆さんが使用経験のある医薬品も含まれているかもしれません。
具体的な対象品目は厚生労働省のホームページで確認することが出来ます。
また多くの対象製品には以下のようなマークが付いていて見分けやすくなっています。
※出典 : セルフメディケーション税制 共通識別マークの製品表示に関する運用ガイドライン
年間でOTC医薬品を1万2千円以上買っていれば、所得控除を受けられる可能性があります。
ドラッグストア等に足を運ばれた際は是非マークも合わせてご確認ください。
セルフメディケーション税制の注意点
セルフメディケーション税制の適用を受ける上での主な注意点は以下の通りです。
- 所得税、住民税を納めていること。
- 従来の医療費控除と併用はできない。確定申告の時点で自己判断する必要がある。
- 控除の上限額は8万8千円まで。
- 確定申告時には、スイッチOTC薬品を購入した証明にレシート等が必要になる。
おわりに
従来の医療費控除と比べて大幅に活用しやすくなった印象のあるセルフメディケーション税制ですが、結局は自分自身で費用を管理し確定申告しなければ、せっかくの有難い制度も活用できません。
これを機に、ドラッグストア等のレシートは保存し、確定申告に備える習慣をつけられると今後の資産形成にも有利になります。是非がんばりたいですね!
今回は以上です。
おつかれさまでした~
5G(ファイブジー)とは? 新しい世代の通信システムが世界を変える?
5G(ファイブジー)とは?
5Gとは一体何なのか、わかりやすく簡単に表現すると4Gの進化系であると言えます。
4Gと言えば現在多くのスマートフォンなどで画面上部に表示されるあれですね(笑)
通信システムの規格のことですね。
5GのGとはジェネレーション(世代)の頭文字を取ったもので、4Gならば4世代目5Gなら5世代目というように、数字が大きくなるほど新しい世代のシステムであることを表しています。
5Gという言葉を略さず言うと、第5世代移動通信システムということになります。
5Gって何が凄いの?わかりやすい特長は3つ!
早速、この5Gというのは何が優れているのか見ていきたいと思います。
5Gは今までにないくらい高速大容量!遅延も少ない!同時に色々な機器に接続できる!というお話です。
言葉で聞くと大したことがなさそうですね(笑)
しかし、今後実用化が進めば世界の常識を変えるかもしれない革新的技術と期待されているんです。
◆5Gは超高速大容量!
5Gは超高速の通信を可能にする新しいシステムとして期待されています。
例えばNTTドコモは、現在の4Gと比べて100倍程度の体感速度UPを目指しているようです。参考:ドコモホワイトペーパー
もちろんインターネットの閲覧やyoutubeでの動画視聴などは圧倒的に快適になると言えるでしょう。
また5Gは速いだけでなくとても容量が大きいため、モノとインターネットを繋ぐIoTの発展においても力を発揮すると考えられます。
従来までの4Gでは通信容量が足りなかったようなIoTサービスも実現可能になると期待されているんです。
例えばIoTが発展するとこんなことが当たり前になるかも?
- 車道ににセンサーが設置され空いているパーキングを常に感知し誘導してくたり。
- 外出しながら自宅のエアコンのオンオフをしたり、鍵の閉め忘れを確認し操作出来たり。
- ペットがエサ入れに近づくと、体重などを判断し自動で適量を注いでくれたり。
- ウェアラブル端末を身に付けるだけで、健康状態を確認してくれたり。
投資目線で言うならば、5G自体もそうですが自動運転・VR/AR・遠隔医療などの様々なテーマ性を持った企業群などは実用化が進めば大きな影響があるはずです。
ますます目が離せませんね。
◆5Gは遅延が大幅に減少!
5Gの大きなメリットとして、低遅延という点が挙げられます。
従来の4Gと比較しても10分の1以下を実現できるとされています。
これは、特に自動運転や遠隔医療などのミスが許されないような精密性の高いサービスにおいて特に重視されるポイントです。
高速化ももちろん役立つことは間違いありませんが、安定して遅延しないというのは必要不可欠にな要素ですよね。
5Gの発展によって、より安全で快適な暮らしが広がりそうです!
◆5Gは多接続!同時に色んな所に繋がる!
同時に接続できる端末の数が4Gと比較して100倍以上を実現できる可能性を秘めているのも5Gにおける大きなメリットと言えます。
この多接続能力によって、従来はPCやスマホの通信がメインであるところ、IoTによるより多くのモノや機器に同時接続をすることが可能になります。
どれだけ通信が速く、遅延をしないといっても、接続できる数が少なければ実現できるサービスの幅も狭くなってしまいそうですよね。
今後このまま5Gという超高速通信が定着すれば、ありとあらゆるモノとインターネットが快適につながり、普段の生活に新しい常識が作られることになるでしょう。
5Gによって、どの業界にどんな発想で広まっていくのか、未だ想像出来ないようなサービスも続々と現れるかもしれません。
このように、5Gとは超高速大容量・遅延が大幅に減少・様々な機器に多接続という大きなメリットを兼ね備えているシステムであり、今後の社会生活に大きな変革をもたらす可能性を秘めているのです。
5Gを巡る覇権争い?アメリカvs中国
実はこの5Gを巡って、米中で熾烈な覇権争いが行われていることをご存じでしょうか。
ホワイトハウスで大統領は「5Gの競争は米国が勝たねばならない競争だ」と発言。「影響力が大きいこの未来の産業で米国が他国に負けるわけにはいかない」と付け加えた。
出典 : Bloomberg HP
この大統領とはもちろんトランプ大統領のことを指しています。
米国は、政権として基金を設立し民間企業の後押しをしたり、中国大手のファーウェイを中心とした中国製品の締出しを推進するなど、国を挙げて5G分野での主導権を握るために本腰をいれてきています。
本来、民間企業の自主性を重んじる米国としてはなかなか異例なことで、それほどまでに5Gを重要視しているようです。
先に挙げたように、5Gの技術や発展に伴う大きな社会構造の変革やサービス革新について遅れを取るわけにはいかないという事ももちろんですが、大きな懸念点として5Gのネットワークを通して様々なデータにアクセスできてしまう可能性を警戒しているとの見方も多いですね。
トランプ大統領は、国家の安全保障を守る戦いであるというような表現もしており、どのような手段を使っても勝つという意思が感じられます。
現在の5G対応通信基地局の数で見ると、
中国は5Gの導入に過去5年間で1800億ドル(約20兆円)の設備投資をおこなっており、約35万基の5G対応基地局を設置している。対してアメリカでの基地局設置は進んでおらず、中国に10倍近く差をつけられている状況だ。出典:エキサイトニュース HP
このように5G対応の基地局を数だけで見ると、大きく引き離されているようにも感じます。
世界経済を長らくリードしている米国ですが、5G分野には多少焦りがあるかも知れません。
企業の自主性を重んじる伝統がある米国と、国が率先して指導し世界一の人口を持つ利点を活かしながら技術発展を試みる中国の戦い。
果たしてどのような結果を迎えることになるのでしょうか。
今後の本格普及に向けての情勢に目が離せない日々が続きそうです。
いずれにしろ、5G分野においてリードするということは、今後の経済世界をリードする立場にも近しいのかも知れませんね。
日本の企業もがんばって!!!
まとめ
5Gという言葉を略さず言うと、第5世代移動通信システムとなる。
5Gの特徴は大きく3つある。
- 超高速大容量!
- 遅延が大幅に減少し安定!
- 様々な機器に同時接続!
これらを兼ね備えている新時代の通信システム。
IoTの発展に繋がり、近未来的な体験を出来るようになるかも。
5Gは世界一位と二位の経済大国が競い合うほどの革新的技術。
今回はこのあたりで以上となります。
投資家としては常に目を光らせておきたいですね!
それではおつかれさまでした~
【投資信託】eMAXIS Slimシリーズでコツコツつみたて投資を始めよう!
投資信託でコツコツ投資!つみたてNISAにも!
今回はつみたて投資信託に魅力を感じ、実際に商品を選んで始めていきたいという方に向けて僕が実際に投資している、または家族や友人に聞かれた際にもおすすめしている優良投資信託をご紹介します!
無数にある投資信託などの金融商品の中には、どう考えても手数料が高いものや、そもそも目指す方針がおかしいもの等も多く、玉石混淆な市場となってしまっています。
だからといって「初めての運用だしよくわからないから銀行に相談しよう」という考えは絶対に持たない方がいいです。
なぜなら、単純に窓口で紹介される商品は人件費等が手数料として乗っかり、割高になっている商品も多いく、営業マンの営業トークに乗せられて判断を誤ってしまう可能性も上がってしまいますからね。(元銀行員のぼんでぃ (@bondy_trader)は、誠実な対応をしていたと言いはりますが、本当の所は知りません笑)
とにかく、余計なリスクを増やしてわざわざ銀行窓口まで足を運ぶ必要はありませんので、早速ネット証券で売買の完結ができる優良な投資信託を独自の目線でご紹介していきます!【2019年時点/つみたてNISA対応】
【結論】投資信託はeMAXIS Slimがおすすめです!
◆「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」とは?
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるとして界隈では人気急上昇のファンドシリーズ「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」
シリーズとしては、対象商品や地域ごとに11種類の商品を展開されています。(2019年5月時点)
◆このシリーズはどんなところがいいの?
コストが安い
投資信託とはあくまでプロに運用を委託する商品ですので、どうしても必要経費としての手数料がかかってしまいます。
しかし、このシリーズは将来にわたってのコスト削減を公に宣言しており、事実として設定依頼業界最安値水準をキープしています。
数年以上の運用にあたっては僅か数%の違いが大きな成績の差として現れることも少なくありません。
同じような配分で構成されている他社の投資信託が値下げをすれば、現状必ず対抗し最低水準まで値下げしているという事実もあります。
長期的に保有し続けることが前提の投資信託の場合、やはり運営側の姿勢も重要なポイントと考えるべきだと考えます。
多くの経験者が好評価
また投信ブロガーが選ぶ優秀ファンドランキングにおいても1位~20位までのうち、eMAXIS Slimシリーズが7本を占めるという人気ぶり。
投信ブロガーが選ぶこの1本 2018年の1位は「eMAXIS Slim先進国株式」 | 資産運用研究所 | QUICK Money World
しっかり分散効果がある
基本的に、長期投資をするにあたり、個別の会社や地域、資産に対する投資は、先を読むことが難しく難易度が高い面も否定できません。
しかしこのシリーズではどの商品でも、大小の差はあれどもしっかり分散効果を得られる設計になっています。
【厳選】おすすめTOP3
では、これから投資を始めるなら、具体的にはどの商品を選ぶのがよさそうでしょうか?
11種類もの投資信託を販売している「eMAXIS Slim」ですが、実際にこれから投資を始めるにあたり、個人的に特にオススメしたいものを厳選しました!
第1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS
優秀なシリーズの中から全世界株式(オールカントリー)を1位としました。
現在、世界を見ると米国株が好調で高値圏ということもあり、先進国を対象にしたファンドや米国自体を対象のファンドが成績もよく、評価も高くなっている傾向にあります。
ただ、今後長ければ数十年という投資生活を始めるにあたって、今のような先進国株の好調がいつまでも続くとは限りません。
先進国だけに頼らず、「新興国の伸びを享受する」「不景気に突入した場合のリスクを分散する」という目線で、一本でより幅広い株式に分散投資が実行できる点を評価しました。
また、株式ばかりを対象にした商品でいいのかという疑問もあるでしょうか?
世界の人口は今後増加傾向にあると想定し、その環境において株式のパフォーマンスは安定して伸びていくだろうと考えられます。
人口増加(=労働人口)が見込まれる場合、その国の経済力の増加が比例的に見込まれるため、株式にとっては好材料と考えることが出来ます。
働く人が増えれば、シンプルに経済力があがるだろうという見方です。
【6月18日 AFP】国連(サハラ以南アフリカの人口は現在の2倍に増えると予想されている。
)の経済社会局( )は17日、現在77億人の世界人口が、2050年には97億人に達するとの見通しを明らかにした。国連の報告書「世界人口予測(
)」最新版によると、世界人口はさらに2100年までに110億人に達するという。
また世界の人口推移予測としては国連も2050年には97億人、2100年までには110億人まで増加するという予測を出しています。
インドあたりの新興国の伸びしろが大きそうですよね。
世界人口が増つづけるのであれば、世界経済は成長し資本主義が終わりを迎えない限りは、株式は長期的にプラスのリターンを上げ続けることが出来きると期待したいですね。
世界の株式への分散投資でも、その恩恵を受け続けることができる可能性が高いと考えています。
第2位 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS
こちらはシリーズの中でも、より分散効果が大きくなるバランスタイプのファンドになっております。
というのも、第1位のオールカントリーの場合、投資対象は株式です。
しかしこちらのバランスタイプは、なんと国内外の株式に加え、債券やリート(不動産)まで含むという徹底的にバランスを追求したファンドになっています。
せっかく投資や資産運用をしていく以上、個人的にはある程度リターンを求めたいという気持ちもありますので、比較的落ち着いたリターンを期待するこちらのバランスタイプは第2位とさせて頂きました。
ただ、今後も株式が最高リターンを出し続けるのかと言われれば、もちろん後になってみなければ誰にもわかりません。
期待リターンは多少抑えてでも、やはりリスク排除を優先したいという場合にはこちらがおすすめです。
第3位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS
第3位はS&P500投資対象にしたこちらの商品!
「世界をリードする米国の株は今後も上がり続けるだろう」と考えた場合におすすめです。
過去200年に渡って長期上昇を続ける米国株ですが、 今後も一時的な下落はあれど、10年単位で見れば高値を更新し続けることが出来るという見解の方も多く、また世界的に展開している多国籍企業も数多く存在するため、世界の成長の恩恵を受けやすいのとも言われていますね。
参考:S&P500とは米国の代表的な株価指数のことで、米国市場に上場する代表的な500の銘柄から算出されます。
おわりに
以上でおすすめ投資信託のご紹介を終わります。
「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」の宣伝のようになってしまいましたが、単純に優秀なので仕方ないですね(笑)
※注意
「eMAXIS (イーマクシス)」という”Slim”が付かない名称の商品も存在してますが、こちらは手数料が高く、いわゆる窓口用の商品と見なされています。
ご購入手続きの際はご注意ください。
また、投資信託は買いたい額を一気に買うのではなく、積立投資をすることでリスクを軽減し、安定したリターンを期待できるようになっています。
その点つみたてNISAの活用はおすすめです。
また、投資信託で投資をする上で必ず知っておきたい基礎知識をこちら↓でまとめてあります。
是非ご参照ください。
では、お疲れさまでした~
【実力主義】三菱UFJ銀行の給与制度変更について思うこと【6月8日更新】
三菱UFJ銀行が遂に年功序列の制度に終止符を打つ!
どうもこんにちは。ぼんでぃ(@bondy_trader)です。
三菱UFJ銀行が今年度より、給与体系を刷新したようですね。
実力主義ベースの賃金配分を高めて、年功分との比率を逆転させるとのことです。
年功部分:実力部分=4:6だったものを、 年功部分:実力部分=6:4に逆転させるみたいです。
日系の銀行では珍しい動きだなと思ったと共に、少しずつそういう状況に変遷していく過渡期にあるのかなと思ったので取り上げて見ました。
給与体系を刷新した理由(推定)
今回の給与体系改定の裏にはこんな理由があるんじゃないかなぁと思ってます。
- 優秀な人材の社外流出防止
- 社員の能力向上促進
- 給与体系改定に乗じた人件費削減
先日銀行決算も続々と出ていましたが、結果は散々でしたよね。
こういった三菱UFJ銀行のようなハンドリングができない金融機関は淘汰されていくと考えて間違いないと思います。
今の会社に転職する前、コンサルファームへの転職を検討していたこともあり、金融機関を担当してるコンサルタントと頻繁に会っていました。
彼らがよく言っていたのは、
「考えるまでもなく金融機関は改善できるポイントはたくさんある。解決しきれないくらいの改善点を抱えてるにも関わらず、改善策の実行はどの業界より難しい。」
日系金融機関の経営って外部から来てる事がほとんどないんですよね。
当然、経営層であり続けるには株主からの信任がなければいけないんですが、それと同じくらい行内における支持がないと厳しいようです。
安定の代名詞であった銀行に、実力主義なんか持ち込まれたくない人なんてたくさん居ますからね。特に中年層はそういう意識が強いんじゃないでしょうか。
また、今まで事務作業に従事して来た女性達もかなり反発があると思います。
今更RPAされて事務仕事が無くなろうと、いきなり営業してくれだとか、高度な金融商品を開発してくれって言われても当然能力が追いつきませんからね。
今まではそう言った方々にも配慮した経営を行ってきましたが、いよいよそれでは立ちいかない事に気付き始めてるのかもしれません。表向き人削減は自然減に任せるとか言ってますが、今回の給与体系改定が序章に過ぎず、今後更に改革を進めていくのだとすれば、リストラなんて話が出てくるのも遠い将来じゃないかもしれません。
それでも僕はこの給与体系改定は評価するべきだと思う
結局銀行も株式会社なんですよね。
楽して仕事したい人たちを食べさせるためのボランティア団体じゃないので、今や全方位的に高待遇を維持できる環境ではないってことです。
今の金融環境で、銀行が稼ぎやすくなる未来が再び到来する状況は想像し難いです。
本業であり、専売特許であったはずの利ざやビジネスは低金利で収益性が悪化するだけでなく、他業種の参入も盛んになってきています。
僕が携わっているトレーディング業務等も、今の複雑な外部環境だとそう簡単に勝てるわけではありません。伝統的に投資業務を行っていた海外金融機関ですら損失を出す時代なので。
そう言った背景を踏まえると、給与体系改定に乗じた人件費削減も進んでいくんだろうと思います。
銀行にとって付加価値を提供できる人間に対しては従来と同様の給与水準を維持し、そうでない人間には低い水準を設定ないしは退職を促進するって感じかなぁと。
友人で大手行に勤めてる人間がいてよく話を聞きますが、行内で人事制度改革が進んでいて、バックの人間をフロントに配置転換させて実質的に退職せざるをえない状況を作り出すなんていうパワープレーも使っているようです。
ある意味今回のこの制度改革が呼び水になって、金融業界の効率化・最適化が進んでいくのかもしれません。日系の大手行の方々にも本当に優秀な方はたくさんいらっしゃいます。彼らが待遇に不満を持って流出してしまうという悪しき風習を断ち切り、今まで自身のバリューを考える機会がなかった方々も、会社がどうそれを評価しているのか考える契機にもなればいいなと思います。
銀行を目指してる方、今銀行にいらっしゃる方
前述した通り、銀行は今非常に苦しい環境に置かれています。
安定していて、比較的高給が享受できる会社ではなくなってきてるのです。
自然淘汰が進んでいく中で、経営統合していく銀行も増えるでしょう。
入った時点がゴールになるようなイージーな業界ではなくなってきてると思います。
自分のバリューを常に測定し、そのバリューをどう伸ばしていくのか、会社にどうやって貢献していくのか、主体性を持って考える事が要求されるようになってきています。
僕自身もまだまだ半人前で、戦闘能力は低いですが、自分自身の成長戦略は日々検証して実践するようにしています。
色々な方々と仕事をさせて頂いていますが、大手企業で上記の様に意識を持っている方っていうのは全体で20%くらいだと思います。
大企業で経営を目指そうと思うと、その上位20%の中で更に運やバックボーン含めたフィルターにかけられるので、努力だけで到達できるものではないわけですが、高いサラリーや安定したサラリーを稼ぐというところに軸を置けば難易度はぐっと下がると思います。
所属している会社に特別な思い入れがない限り、社内という狭い社会で戦い必要はありません。人材というマーケットで上位20%に入れれば前述した軸は達成できると思います。
偉そうな事言ってるぼんでぃーが普段どんなことをしているかは、また違うブログで書いているわけですが、そのうち一例として紹介できればなと思っています。
日本の金融機関は先んじてやった会社のトレースをする事が得意(好き)な業界です。
今回は日系最大手の三菱UFJ銀行が一石を投じたわけですが、始まりに過ぎないと思います。
この記事をきっかけに誰かに何か気づきを得てもらえたら幸いです。1人で黙々と努力する事が苦手な人は僕と一緒に頑張りましょう。
僕は1人だと努力できません笑
ではでは。
【ぼんでぃの雑感】資産運用って単語はハードルが高い感じがしませんか?
こんにちは、ツーブロックのもみあげを髭剃りで刈り込んでみたら禿げてしまったぼんでぃです。
土曜の昼下がりなので、堅苦しくない記事も投稿してみようと思います。
資産運用というワードは難しいイメージが先行する件
完全に僕の主観なんですが、資産運用って言われると身構えませんか?
金融機関にいると当たり前に飛び交うフレーズなので麻痺してきますが、縁のなかった人には敷居の高い言葉なんじゃないかなぁって思ってます。
資産運用って、短期で利益を狙ったり、過度なリスクを取るイメージが先行する気がするんですよね。
僕自身はハイリスクハイリターンの投資は正直苦手なので(社内で言ったらひっぱたかれそうですが)、資産運用という単語も実をいうとあまり好きではありません。
短期でリターンを取りに行く運用は管理が非常に難しいんですよね。
本職では、統計学やモデリングを通じてマクロ経済分析をしたりするんですが、どんなに時間をかけて分析しても外すときは外します笑
ただ、知らないより知っておくべき情報は世の中に際限なく存在してて、勝つ可能性を相対的に上昇させることは可能です。
また、時間軸を長く持つことで最終的に5%,10%増えてたっていうところを目指せばギャンブル性を低下させることは難しくありません。
無理してハイリスクハイリターンを取りにいかなくても、本業+αみたいな形で資産形成を目指せばいいんじゃないかと思ってます。
前職では運用提案を行うビジネスをしていましたが、一口に運用といっても投資信託や株式投資、債券投資はあくまで品揃えの一つであって、節税対策や資金調達など、本当に色んな提案を行なっていました。「資産運用」というフレーズを使うことは少なくて、「資産防衛」だとか「資産形成」っていうフレーズを使って話していましたね。
資産運用と資産防衛・資産形成って何が違うの?
厳密な定義の違いについて全く検証はしていませんが、勝手なイメージで、
資産運用:ガシガシいろんなものに投資してキャピタルゲインを取りに行く
資産防衛・資産形成:過度にリスクを取らず、何もしないよりよっぽどいい、という状態を目指す
みたいな感覚で喋ってましたし、それくらいの印象を与えてるんじゃないかなって当時は勝手に思ってました。
会社経営者の方や、不動産で運用している方(地主等)は、アセットマネジメントを真剣に取り組まないと、何もしないだけで損してしまうことも多いんですよね。
そういった方々はあえてアロケーションを変えたり、節税対策を導入したりする事で資産の減少を防げるという意味で資産防衛なんて言ってたりしました。
また、資産生活者(退職金を受け取られた方)や給与所得者(いわゆるサラリーマン)の方は、将来安心して過ごしていけるように資産を構築していく事が必要になるので、そういった層には資産形成なんてフレーズを使っていました。
僕のクライアントは特に前者が多かったです。
運用の方針は人それぞれ
僕もブログを始めて一ヶ月も経っていないわけですが、他の方のブログとかを拝見してると「いわゆる僕の言う資産運用を推奨するサイト・ブログは多い」と感じました。
そういう積極的な投資が好きな人はそれでいいと思うんですが、そうではなくて、将来のために今ある資産を増やしたいって思ってる方も多いんじゃないかなと考えてます。
僕たちのブログでいうと、比較的かぶとちょうの方が積極的に投資しているスタイルで、僕の方がディフェンシブな感じです。両方見てもらって役に立つ情報を吸収していってもらえたらなと思ってます。
知らないより知ってた方が得する情報を2人で頑張って配信していくので、これからもどうぞよろしくお願いします。
とりとめのない記事になってしまいましたが、この辺で失礼します。
もみあげが早く生えてきてほしい。。
【FOMCとは?】マーケット再頻出項目のFOMCを徹底解説 FRB?FEDとは?【6月8日更新】
こんにちは!ぼんでぃ (@bondy_trader) です。
6/20にFOMCがありますね。
マーケットを見る上で最重要イベントであるFOMCをFOMCってなに??って思ってる人でもわかるように一から解説していきます。
まずは重要語句から
FRBは聞いた事がある人も多いと思います。Federal Reserve Boardの頭文字を取っていて、訳すと連邦準備制度理事会です。日本でいう日銀と同じ位置づけで、アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関になります。FRBの議長は大統領によって指名され、現在の議長はパウエル議長です。
FED(フェド)という単語もよく聞きますね。こちらはFederal Reserve System(連邦準備制度)の先頭のFedをとって呼ばれています。FRBやこれからご説明するFOMCをひっくるめた、米国中央銀行制度そのものの総称になります。
FEDと日本の中央銀行制度の大きな違いは、日本が中央銀行が1つ(日本銀行)であるのに対して、アメリカは12の連邦準備銀行があります。それぞれの州の独立性が強いため、中央銀行を1つの州に置かず分散させることでバランスを取っています。
FEDの最大の使命は「雇用の最大化」と「物価の安定」で、金融政策を駆使して達成を目指します。金融政策の一例としては、よく話題に上がる「利上げ」や「利下げ」ですね。
利上げ、利下げの仕組み
米国の民間銀行はFederal Fund(準備預金)を連邦準備銀行に一定額預金を置かなければなりません。Federal Fund自体は無利息なんですが、Federal Fundにおいて民間銀行同士で貸し借りを行う時には金利が発生し、FF金利(FFRate、銀行間短期金利)と言います。
FEDは市中のお金の量をコントロールすることでFF金利が上下動するするように誘導します。この時のレート誘導目標を引き上げたり、引き下げたりすることを利上げ、利下げと言います。
~中級者向けなので飛ばしてかまいません~
リーマンショックの時にFEDは活躍しました。金融政策を最大限に活用し、落ち込んだ米国経済をプッシュアップさせました。FEDは金融機関の持つ米国債やモーゲージ証券を買い(買いオペ)、Federal Fundの量を増加させることで金融機関の貸出を促進しました。また、利下げによって短期の金利を低下させるだけでなく、長期国債を大量に購入することで長期国債の金利を低下させ、イールドカーブをフラットニングさせる事で民間企業の借入コストを低減させ設備投資を促進しました。
すごく単純化すると、FF金利が上昇(利上げ)すれば民間銀行による民間企業への融資の金利も上がりやすくなり、低下(利下げ)すれば融資の金利も下がりやすくなります。企業の投資活動も融資の金利の高低によってしやすさが変わり、利下げ局面では設備投資がしやすくなるため、景気も浮揚しやすいといった仕組みになります。
FOMCって結局なんなの?
FOMCとはFederal Open Market Comitteeの略で、日本語に直すと連邦公開市場委員会です。
FRBが年に合計8回開く金融政策等を決定する会合になります。FRBの理事5人と連邦準備銀行の総裁5人人が参加し、金利の誘導目標等が話し合われます。年に8回開かれると申し上げましたが、3、6、9、12月開催のFOMCは特に大切で、FRB議長の記者会見が行われるだけでなく、SEP(Summary of Economic Projections)と呼ばれるFOMC参加メンバーによる経済予測が発表されます。
SEPの中でもドットチャートと呼ばれる、将来の政策金利水準の予測が発表され、マーケット参加者は注目しています。
冒頭のMinutesって結局なんだったの?
FOMCは開催されてすぐに発表されるStatement(声明)と、3週間後に発表されるMinutes(議事録要旨)があります。
以下のサイトにアップロードされます。
Statementが基本的に全体としての見解が示される一方で、Minutesではもう少し細かく各委員会の意見が示されております。Minutesでは実際に委員が発言した表現方法まで記されており、会合の動向を知る上で非常に参考になります。
明日は赤丸で囲んだあたりが更新されるはずです。
ちなみに会合の全内容は5年後に公開されることになってます。
生の情報にアクセスできる(原文を読んで自分なりの解釈をする)が一番望ましいですが、最初のうちはStatementやMinutesが出た段階で検索をかければどこかしらの会社が一部の和訳と考え方を解説していると思います。
マーケット参加者にとって、FOMCは当たり前のイベントになっているので、年に8回のStatementとMinutesは最低限チェックするようにしましょう!
補足
最後に、FOMC関連の事を調べてると頻繁に出てくる単語を補足して終わります。
ハト派・・・景気を弱く見ている人たちのこと。金融緩和(利下げ)寄りの考え方
タカ派・・・景気を強く見ている人たちのこと。金融引き締め(利上げ)寄りの考え方
IOER・・・米国の民間銀行がFederal Fundに預けなければならない所要準備を上回った準備預金に付与される金利。(日銀でいう付利金利)
6月20日はFOMCがあります!
6月20日はFOMCが予定されています。マーケットにおいてFEDの動向が非常に注目されている中での開催になるので、FOMCの注目度も非常に高くなっています。
グローバルで景気減速傾向が見られる中で、米国経済も景気後退に入るかどうかの分岐点にいます。ソフトデータ(ISM製造業景況感指数、マークイットPMI等)では低下傾向が見られており、ハードデータでも悪い数字が出れば、利下げの折り込みは強くなっていきます。また、一段の悪化を経験する前に、予防的利下げを行う可能性もあり、今回のFOMCは利下げ観測が強まってからの初めてのFOMCになるので、FEDの動向はチェックしておきましょう。