5G(ファイブジー)とは? 新しい世代の通信システムが世界を変える?
5G(ファイブジー)とは?
5Gとは一体何なのか、わかりやすく簡単に表現すると4Gの進化系であると言えます。
4Gと言えば現在多くのスマートフォンなどで画面上部に表示されるあれですね(笑)
通信システムの規格のことですね。
5GのGとはジェネレーション(世代)の頭文字を取ったもので、4Gならば4世代目5Gなら5世代目というように、数字が大きくなるほど新しい世代のシステムであることを表しています。
5Gという言葉を略さず言うと、第5世代移動通信システムということになります。
5Gって何が凄いの?わかりやすい特長は3つ!
早速、この5Gというのは何が優れているのか見ていきたいと思います。
5Gは今までにないくらい高速大容量!遅延も少ない!同時に色々な機器に接続できる!というお話です。
言葉で聞くと大したことがなさそうですね(笑)
しかし、今後実用化が進めば世界の常識を変えるかもしれない革新的技術と期待されているんです。
◆5Gは超高速大容量!
5Gは超高速の通信を可能にする新しいシステムとして期待されています。
例えばNTTドコモは、現在の4Gと比べて100倍程度の体感速度UPを目指しているようです。参考:ドコモホワイトペーパー
もちろんインターネットの閲覧やyoutubeでの動画視聴などは圧倒的に快適になると言えるでしょう。
また5Gは速いだけでなくとても容量が大きいため、モノとインターネットを繋ぐIoTの発展においても力を発揮すると考えられます。
従来までの4Gでは通信容量が足りなかったようなIoTサービスも実現可能になると期待されているんです。
例えばIoTが発展するとこんなことが当たり前になるかも?
- 車道ににセンサーが設置され空いているパーキングを常に感知し誘導してくたり。
- 外出しながら自宅のエアコンのオンオフをしたり、鍵の閉め忘れを確認し操作出来たり。
- ペットがエサ入れに近づくと、体重などを判断し自動で適量を注いでくれたり。
- ウェアラブル端末を身に付けるだけで、健康状態を確認してくれたり。
投資目線で言うならば、5G自体もそうですが自動運転・VR/AR・遠隔医療などの様々なテーマ性を持った企業群などは実用化が進めば大きな影響があるはずです。
ますます目が離せませんね。
◆5Gは遅延が大幅に減少!
5Gの大きなメリットとして、低遅延という点が挙げられます。
従来の4Gと比較しても10分の1以下を実現できるとされています。
これは、特に自動運転や遠隔医療などのミスが許されないような精密性の高いサービスにおいて特に重視されるポイントです。
高速化ももちろん役立つことは間違いありませんが、安定して遅延しないというのは必要不可欠にな要素ですよね。
5Gの発展によって、より安全で快適な暮らしが広がりそうです!
◆5Gは多接続!同時に色んな所に繋がる!
同時に接続できる端末の数が4Gと比較して100倍以上を実現できる可能性を秘めているのも5Gにおける大きなメリットと言えます。
この多接続能力によって、従来はPCやスマホの通信がメインであるところ、IoTによるより多くのモノや機器に同時接続をすることが可能になります。
どれだけ通信が速く、遅延をしないといっても、接続できる数が少なければ実現できるサービスの幅も狭くなってしまいそうですよね。
今後このまま5Gという超高速通信が定着すれば、ありとあらゆるモノとインターネットが快適につながり、普段の生活に新しい常識が作られることになるでしょう。
5Gによって、どの業界にどんな発想で広まっていくのか、未だ想像出来ないようなサービスも続々と現れるかもしれません。
このように、5Gとは超高速大容量・遅延が大幅に減少・様々な機器に多接続という大きなメリットを兼ね備えているシステムであり、今後の社会生活に大きな変革をもたらす可能性を秘めているのです。
5Gを巡る覇権争い?アメリカvs中国
実はこの5Gを巡って、米中で熾烈な覇権争いが行われていることをご存じでしょうか。
ホワイトハウスで大統領は「5Gの競争は米国が勝たねばならない競争だ」と発言。「影響力が大きいこの未来の産業で米国が他国に負けるわけにはいかない」と付け加えた。
出典 : Bloomberg HP
この大統領とはもちろんトランプ大統領のことを指しています。
米国は、政権として基金を設立し民間企業の後押しをしたり、中国大手のファーウェイを中心とした中国製品の締出しを推進するなど、国を挙げて5G分野での主導権を握るために本腰をいれてきています。
本来、民間企業の自主性を重んじる米国としてはなかなか異例なことで、それほどまでに5Gを重要視しているようです。
先に挙げたように、5Gの技術や発展に伴う大きな社会構造の変革やサービス革新について遅れを取るわけにはいかないという事ももちろんですが、大きな懸念点として5Gのネットワークを通して様々なデータにアクセスできてしまう可能性を警戒しているとの見方も多いですね。
トランプ大統領は、国家の安全保障を守る戦いであるというような表現もしており、どのような手段を使っても勝つという意思が感じられます。
現在の5G対応通信基地局の数で見ると、
中国は5Gの導入に過去5年間で1800億ドル(約20兆円)の設備投資をおこなっており、約35万基の5G対応基地局を設置している。対してアメリカでの基地局設置は進んでおらず、中国に10倍近く差をつけられている状況だ。出典:エキサイトニュース HP
このように5G対応の基地局を数だけで見ると、大きく引き離されているようにも感じます。
世界経済を長らくリードしている米国ですが、5G分野には多少焦りがあるかも知れません。
企業の自主性を重んじる伝統がある米国と、国が率先して指導し世界一の人口を持つ利点を活かしながら技術発展を試みる中国の戦い。
果たしてどのような結果を迎えることになるのでしょうか。
今後の本格普及に向けての情勢に目が離せない日々が続きそうです。
いずれにしろ、5G分野においてリードするということは、今後の経済世界をリードする立場にも近しいのかも知れませんね。
日本の企業もがんばって!!!
まとめ
5Gという言葉を略さず言うと、第5世代移動通信システムとなる。
5Gの特徴は大きく3つある。
- 超高速大容量!
- 遅延が大幅に減少し安定!
- 様々な機器に同時接続!
これらを兼ね備えている新時代の通信システム。
IoTの発展に繋がり、近未来的な体験を出来るようになるかも。
5Gは世界一位と二位の経済大国が競い合うほどの革新的技術。
今回はこのあたりで以上となります。
投資家としては常に目を光らせておきたいですね!
それではおつかれさまでした~