アーリーリタイアはじめのいっぽ

個人で様々な投資を実践する「かぶとちょう」と現役債券トレーダーの「ぼんでぃ」がお送りする資産運用(資産形成)ブログです。

つみたてNISA|初心者にオススメの理由と注意点も合わせて解説します。

つみたてNISAが初心者におすすめの理由とは?注意点も合わせて解説します。

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投資を始めてみたいと思った時にこんな制度が気になりますよね。

  • つみたてNISA(オススメ)
  • NISA
  • iDeCo

つみたてNISA(積立NISA)についてのこの記事を開いて下さった皆さんは、上記の制度についても見聞きされたことがあるでしょう。

うん、全部きいたことあるね!

今回は、この中から「つみたてNISA」についてのお話です。

具体的にはこのような方に向けて書いていきます。

  • 投資をこれから始めてみたい未経験・初心者の方
  • 投資にかける時間は少ない方がいいという方
  • 今後10~20年程度、毎月生活費+αの給与・収入が見込める方
  • リスクを控えめに、安定的なプラスリターンを目指したい方

上記にいくつか当てはまる方であれば、つみたてNISAは特にオススメの制度です。

本記事では、つみたてNISAが特にオススメである理由とメリットについてご紹介していきます。

またデメリットや注意点についてもご説明しますので必ず確認して下さいね。

ちなみに、この制度の統一表記は「つみたてNISA」であり、「積み立てNISA」や「積立NISA」というように漢字を使わずひらがな表記で統一されることになっています。ただ、実際利用するにあたって覚えておく必要はありません。(笑)

また、本記事ではNISAとつみたてNISAとの混同を避けるため、NISAの方を従来のNISAと表現することにします。

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つみたてNISAは非課税期間が長い

投資で得た利益には本来約20%の税金が掛かりますが、つみたてNISAを活用すれば最大20年間非課税となります。

例えば100万円の利益が出た時に、本来かかる20万円の税金が免除されるということです。

シンプルにこれはとってもお得な制度です。

初心者の方に限らず誰にとってもメリットとなる最大の特徴と言えますね。

また、従来のNISAやidecoでも非課税のメリットがありますが、本記事では詳細は割愛させていただきます。

つみたてNISAは初心者でも投資先の商品を選びやすい

投資できる商品が金融庁によって厳選されているため、比較的投資先を選びやすいという特徴があります。(参考:金融庁HP

投資先の選択をする上で最低限の情報収集や決断力は必要になりますが、こればかりは投資をしたいということであれば避けて通ることは出来ません。

ただ、つみたてNISAであれば無数にある投資先の中から一定の条件でフィルターをかけてくれているので、むやみに探したり考えるよりは効率的です。

世の中には手数料をぼったくるだけのような商品も多く残念なことですが、金融庁によって一定のフィルターが掛かっているという点は一つ安心材料になりますね。

逆に従来のNISAであれば選択肢が広く、投資信託はもちろん個別企業の株を買うこともできます。

しかし不慣れな中でいきなり個別企業の株に長期投資をするのは難易度が高くオススメしません。

初心者の方は安定したリターンを狙いやすい商品が揃っているつみたてNISAがオススメです。

つみたてNISAと従来のNISAは併用することができないため、どちらかを選ぶ必要がありますが、一年ごとに切り替えることも出来ますので個別株に投資がしたいとなったら切り替えることも可能です。

個人的に従来のNISAは、スポットで比較的ハイリスクハイリターンの投資をしたい場合に使うのが良いのではないかと考えています。

また、つみたてNISAではインデックス型の投資信託がオススメですが、以下記事において投資信託の選び方については随時更新しております!

www.hajimeno-ipo.work

つみたてNISAは比較的安定した成績を期待できる

つみたてNISAを活用すると時間の分散・投資先の分散ができるため成績が安定しやすいというのも大きなメリットです。

投資の成績を安定させるためには”分散”をすることが大切です。

一時的なまぐれ当たりや突発的な急変の可能性を極力排除し、運による要素を下げることで成績が安定しやすくなるということですね。

時間の分散とは、同じ商品を買うとしても買うタイミングを小分けにし、分散しながら投資をしていくということです。

つみたてNISAの制度では年間40万円までを投資することができますが、例えば毎月1万円とか毎月3万円というように、一括で買うのではなく分散しながら買い続けていく方法に限られているのが特徴です。(自動引き落とし可能なので手間はありません。)

こうすることで、一時的な相場環境の変動に左右されにくく、運要素を下げることに繋がりますので重要なポイントです。

なお、この方法はドルコスト平均法と呼ばれており、長期投資においては定番の手法の一つともなっています。

以下記事でドルコスト平均法の詳細と注意点もまとめてありますのでご参照下さい。

www.hajimeno-ipo.work

また投資先の分散とは、ある小範囲の地域や特定の資産に投資をするのではなく、広範囲の地域や幅広い資産に投資をするということです。

特定の地域や資産に偏った投資をしていると、うまくいけば大きく儲かる可能性も上がりますが、逆に投資先に万が一の不幸な出来事があった場合には取り返しがつかなくなる可能性があります。

幅広く分散しておくことで、こちらも運要素を下げることに繋がる大切なポイントです。

つみたてNISAであれば、このように時間の分散・投資先の分散が自然としやすいため、安定した成績を期待できると言えるでしょう。

つみたてNISAは一度設定すれば手間が少ない

時間の分散のお話で一瞬触れましたが、つみたてNISAは基本的に自動引き落としで積立投資を続けることができます。

一度投資先とバランスを考えてしまえば、年に数回チェックするくらいでも問題ありません。

非課税期間が20年と長く、10年後~20年後の間に利益が積みあがっていることを期待しましょう。

先を見据えて子供の学費のため・老後に備えるため等、コツコツと備えをしていくような使い方にぴったりです。

つみたてNISAはまとまった資金がなくても問題ない

つみたてNISAを始める時点はまとまった資金を持っている必要は全くありません。

積立の設定は100円~でも可能ですし、年間40万円を上限とした少額でも始められるというのが押しポイントの一つです。

後からでも投資額の増額・減額・投資中止等の見直しは可能ですので、まずは捻出できる範囲で始めてみるのがオススメですよ!

つみたてNISAはいつでも換金できる

つみたてNISAを始めてみても、万が一現金が必要になるかも…と不安もありますよね。

保有している商品を一部または全部換金することも、つみたてNISAでは可能です。

基本的には利益が乗ってくるまで継続できるのがベストではありますが、万が一の心配をしながら投資を続けるのも大変かと思います。その点は解約に数日はかかってしまいますが、一週間程度あれば現金化できるので安心して下さい。

またiDeCoという制度も聞いたことがあると思います。

こちらは節税メリットも大きく良い制度ではあります。しかし投資した資金は原則60歳まで手元に換金できないというデメリットがあります。

ライフプランによっては充分恩恵があるはずですが、始めるに当たってはつみたてNISA以上に十分検討してからにすべきでしょう。

iDeCoの資金拘束は一つのリスクとも言えますので、ある程度お金に対する意識を高め、感覚を掴んでからでも遅くないと考えているので、オススメ優先度としては下がってしまいます。

デメリットと注意点

つみたてNISAのデメリットと注意点をお伝えしておきます。

上記のようにメリットの多い制度ではありますが、デメリットもないわけではありません。

まず、投資である以上元本割れしてしまう可能性があること。これはある意味やむなしですが、リターンだけ習ってリスクがないという商品は、基本的には詐欺の類しかありえないと考えていいと思います。

ただ、長期なつみたて投資であれば時間分散・投資先分散の効果もあり比較的安定したリターンを期待できます。

逆に言うと短期間で生活水準を引き上げるような大きなリターンも見込みにくいとも言えます。これが良い所でもあり目標によっては微妙な所と判断が分かれるかも知れませんね。(笑)

次に暴落時の対処法です。つみたてNISAでは長期運用が前提となるため、一度や二度は相場の大暴落に巻き込まれても全く不思議ではありません。

つみたてNISAは止めようと思えば簡単に止めることが出来るためメリットである一方、投資が怖くなり中途断念に繋がる可能性もあります。

ドルコスト平均法の効果もあり、投資期間が残っている段階での暴落は、むしろチャンスと捉えて待つくらいのメンタルが必要になるかも知れません。

個人的な考えでは、投資期間が10年以上残っている間は暴落したとしても全く気にしなくていいと思っています。

最後に利益確定の難しさがデメリットとして挙げられます。

解約(つまり利益確定or損失確定)のタイミングは自身で判断しなければなりません。

前述のとおり、投資期間が残っている間は気にせずつみたて投資を続けていけばいいと思います。

しかし、非課税期間の20年が迫ってきたとき、どうすればいいでしょうか。

オススメは、投資期間の後半に利益が出ていたら、少しずつ売却し利益確定をさせていくという方法です。投資期間の後半で万が一暴落がきたりすると、利益が大幅に削られる可能性もあります。

しかし投資期間後半では回復を待つ時間がなくなってしまっているので、欲張りすぎずに利益を確定させていくと安心ですよね。

また、つみたてNISAであれば非課税期間も長く、時間に余裕があるので、今後に備えて運用の勉強を同時並行で進めてみるのも良いかも知れません。

興味を持った時が身に付けるチャンスです。

せっかく記事を読んでいただいたのですから、一緒にがんばれたら嬉しいなと思います。

おわりに

つみたてNISA・NISA・iDeCoと、資産運用に興味を持てば必ず見聞きすることになるであろうお得な制度の中で、今回は「つみたてNISA」が特にオススメである理由とメリットについてご紹介させていただきました。

比較的始めやすく、安定したリターンを狙えるつみたてNISAでコツコツ将来に備えてみましょう。

少額からでも出来ますし、出来れば満額積立てられるよう節約・節税などにも取り組めると尚良いですね。

つみにーって呼んだらなんとなく可愛いよね!